今回プレイするのは、Dry Cactusが贈るPC向けソフト『Poly Bridge 2』。本作は、パズルのように橋を建設していく橋建設シミュレーター『Poly Bridge』の続編です。
元々、ヘンテコな橋が作れる自由度の高さが売りでしたが、橋の柔軟性を高める新材料のバネなどの新要素によって、さらに自由度が増しました。また物理エンジンのリニューアルが行われており、クオリティ自体も高くなっています。
僕は前作未プレイで、友達が配信しているのを視聴していただけなのですが、作った橋が崩壊していく様を見て爆笑していた覚えがあります。
今回は自分でプレイするんだから、崩れるようなヤワな橋を作るわけにはいきません。

安心安全な橋作りを目指します!(フラグ)
補強の秘訣は三角形!崩れない橋を建てよう

キャンペーンモードはステージクリア型。ゲームの目的は、橋を架けて向こう岸の旗の場所まで人を送ることだけ。人は、橋を架ければ自動的に渡ってくれる。
なるべく崩れない橋をつくりたいが、ステージごとに要求されるものが違うので、臨機応変な対応が求められる。

最初のステージは基本中の基本、真っ直ぐな橋を架けるだけ。
まずは向こう岸まで道路をまっすぐ繋げるのだが、このままでは耐久性に問題があって崩れてしまう。そこで補強が必要だ。

木材を使って三角形を組み合わせたトラス構造を作る。

よく理解していないが、三角形を組み合わせることで強い補強が作れるらしい。

橋が完成したら実際に渡ってもらおう。ブロンドの女性がバイクに乗って渡る。
僕だったら自分が作った橋なんて100万円もらっても渡りたくないぜ……崩れそうやん。

おっ……

おおっ……

渡れた!

ほらほら、渡れたじゃ~ん!(ほっ……)
安全性よりお金!予算内で橋をかけよう

本作には、傾斜のついた橋を作るステージや、船が通れるようにアーチ型の橋を作るステージなどが登場する。
さも「サクッと楽々クリアしましたが?」みたいな具合にさらっと紹介したが、実は何度も失敗している。

強度に問題があって途中で橋が崩れたり、そもそも補強だけ作って肝心の道路を忘れていたりと、僕のせいで数多の車が川に転落していった。

死者数がすごいことになっているだろうな。

失敗したあとは橋作成モードに戻って作り直しだ。

失敗すると、強度が弱く崩れる箇所が教えてもらえるので、そこを重点的に補強していく。

ステージを進めるごとに強化道路や鋼鉄などの材料が使えるようになる。木材や通常の道路に比べて強度はバッチリなのだが、少しばかり値が張るのだ。
ステージごとに予算が設けられており、その予算をオーバーしないようにやりくりしなければならない。

予算をオーバーしてしまったら、どこかで帳尻を合わせねばならない。鋼鉄の補強を1本抜いてしまおう。
現実なら大問題だがこれはあくまでゲーム。車が1回通ったあとは崩れようがどうしようが関係ない。なんだか悪徳業者の気持ちになってきたぜ……。
発想次第でどんな橋でも作れちゃう!

ステージをクリアするごとに材料のほかにも、油圧やバネ、ロープといった設備が増えていく。

油圧の設備を使えば、船が通るための跳ね橋がつくれる。

新材料のバネは橋の柔軟性が増し、着地時の衝撃が吸収出来る。
あえてバウンドさせて車を向こう岸まで飛ばすなど、応用も効きそうだ。

気球からロープを張って補強の助けにしたり、ジャンプ台を作ったり……使える設備が増えるたびに創作意欲が疼いてくるぜ。

橋を渡る人にとっちゃたまったもんじゃないと思うけど……創作には犠牲はつきものだ。

ステージをクリアしていくキャンペーンモード以外にも、崖の高さやオブジェクトの配置を自由に決め、オリジナルのステージを作れる実験モードがある。
作ったステージはオンラインで投稿可能で、他のプレイヤーが作ったステージがプレイ出来るのだ。これもしかして無限に遊べちゃうのでは……?
プレイ前は橋建築シミュだと思っていたのですが、やってみるとステージクリア型の面白パズルゲームといった感じでした。
失敗からのリトライがサクサク行えるので、やり直しのストレスがかからないのが嬉しいですね。橋を渡る人が何度も落下していくのは申し訳なくなるものの、頑張って作った立派な橋がグシャーッ!と崩れていく様はなんとも言えない見ごたえがありました。

1度クリアしたステージは、他のプレイヤーがどのような橋をつくってクリアしたのかが見られるようになるのですが……「どうやったらそんな発想が生まれるんだ!」と驚くようなものがたくさんあって面白いです。それと同時に自分の発想の平凡さが辛くなる……!
平凡ながらも「この材料をここで使えば面白いことになるかも……」と思って作った橋が狙い通りに作動した時は、そりゃもう脳汁ドバドバもんです!
前述の通り、キャンペーンモードをクリアした後も、自分だけのオリジナルステージを作ったり、他のプレイヤーが作ったステージをプレイできたりするので、無限に遊べそうな1本です。
『Poly Bridge 2』は、PCを対象に配信中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。
「吉田輝和の絵日記」で取り上げてほしいゲームタイトルがありましたら、こちらの申込みフォームで教えてください!すべての要望には応えられませんが、それでも出来るかぎり応えていきたいと思います。