
2023年9月21日から24日まで、千葉・幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2023」。本稿では、スクウェア・エニックスブースで試遊出展されていた『ファイナルファンタジーVII リバース』の試遊レポートをお届けします。
◆ジュノンの周辺がとにかく汚い(というストーリーテリング)
今回の試遊は「THE WORLD OF FFVII REBIRTH:JUNON AREA」と「FATED BEGINNINGS:SEPHIROTH & CLOUD」という2つのモードが用意されており、前者は要塞都市ジュノン周辺のワールド探索を、後者は本編の5年前に起きたセフィロスとクラウドの物語を体験できました。
「THE WORLD OF FFVII REBIRTH:JUNON AREA」は、ダンジョンを抜けたクラウドたちが目前に見える要塞都市ジュノンを目指すところからスタート。しかし、せっかくなのでジュノンに背を向け、まずは周辺エリアの探索を楽しみました。
また、探索と並ぶ大きな魅力は、『FFVIIリメイク』では操作できなかったレッドXIIIをついに使用できることです。探索しながらも、モンスターを見かけるたびにウキウキでバトルに突入しました。

レッドXIIIは敵の攻撃をガードするとパワーが高まる「リベンジモード」や、ガードを基点とした攻撃などを持つキャラになっており、敵の動きを見てしっかりとガードするのが重要になりそうでした。本人の性格同様に、“いぶし銀”なスタイルが特徴的ですね。
試遊時間にはかぎりがあるので、そろそろジュノンへ…というところで目に入ってきたのは、一般兵を募集する神羅の大きなリクルート看板。しかし、遠くに見える要塞都市ジュノンは高度な技術で建造されているのがひと目で分かるものの、都市から少し離れたところには工事の資材や廃材が乱雑に破棄されたままです。


「この体たらくでよくも抜け抜けと…」とバレットが神羅に持つような悪感情を抱く一方で、「それでも、生活レベルを上げたくて志願する人もいるんだろうな…」という思いがよぎりました。

キャラの会話やムービーに頼ることもなく看板ひとつでしっかりしたストーリーテリングがされているのを見ると「丁寧なリメイクがされてよかったなぁ」としみじみ感じてしまいますね(試遊の残り時間を消し飛ばしながら)。

◆子犬のようなクラウドに情緒を乱された
もう一つのモード「FATED BEGINNINGS:SEPHIROTH & CLOUD」の大きな魅力は、何といってもセフィロスをプレイアブルキャラとして使用できることです。

まだ幼さを残るティファや、神羅の一般兵をともなって魔晄炉の調査を進めるセフィロスとクラウド。長刀・正宗を自在に使いこなすセフィロスは攻撃力が高く、バトルの難度はこちらの方が低めでした。


道中ではさまざまなマテリアが落ちており、その中には「はんいか(範囲化)」や「かいふく」といった便利なものも。試遊でマテリアを付け替えられるのはクラウドだけでしたので、「クラウドに回復をさせつつ、セフィロスをメインに操作して敵を思う存分攻撃してほしい」というスタッフのメッセージなのかもしれません。


魔晄炉の奥深くまで進むと、ボス・マテリアキーパーとのバトルがスタート。順調にダメージを与えていくとセフィロスとクラウドのかけあいムービーが挿入され「息が上がっているな」「…楽しくてね!」「子犬か(フッ)」という軽妙なやりとりに、男性の筆者も思わずテンションが上がってしまいました。クラウドかわいいなあ!

ゲームをプレイする時にはボイスをあまり重視しない人もいるかもしれませんが「『FFVII』リメイクプロジェクトにおけるキャスト陣の熱演はやはりスゴイ!」とあらためて感じた試遊となりました。
※ UPDATE:記事公開時、見出し及び本文の神羅の表記に誤りがあったため修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。