
最新作の『モンスターハンターワイルズ』では、シリーズの魅力を受け継ぐと共に、数多くの新要素が採用され、狩りの醍醐味や没入感がさらに向上しました。
最も目立つ進化といえば、拠点とフィールドのシームレスな繋がりや、「荒廃期」「異常気象」「豊穣期」が巡る天候などが分かりやすいところですが、狩りを便利にする新要素はこのほかにもまだまだあります。

そこで本記事では、誰もが活用するものから、慣れている人ほど見落としかねない意外な新要素まで、狩りをもっと快適にするポイントを紹介します。ハンティングを、より豊かに楽しみましょう。
■狩猟生活を助ける新たな相棒!

『モンスターハンターライズ』も革新的なシステムが多い作品でしたが、この時に登場した「オトモガルク」に近い存在と言えるのが、『モンハンワイルズ』の「セクレト」です。
オトモガルクと同様に騎乗可能で、ハンターの移動速度を大きく引き上げてくれます。また、高低差のある移動も素早く、逃げ出すモンスターを追いかけるのに「セクレト」は欠かせない存在です。

移動速度の向上や騎乗中の一部アイテム使用などは、オトモガルクの頃から可能でした。しかし「セクレト」はさらに、定めた目的地まで自動的に向かってくれるオート移動を行ってくれます。逃走したモンスターの自動追尾も可能なので、その間に砥石で斬れ味を戻したり、体力を回復したりと、ハンターが別の行動に専念できるのも嬉しい点です。
さらに「セクレト」騎乗中は、武器の持ち替えもできます。ハンターが装備するメイン武器に加え、「セクレト」がサブ武器を持ち歩いているため、騎乗中にメインとサブの武器を切り替えられます。2つの武器をフィールドに持ち込めるのは、シリーズ初の快挙です。

また、クエスト開始時にもらえる「支給品」は、「セクレト」のポーチに届きます。支給ボックスがある場所に移動する手間がなくなったのも、地味ながら快適な進化と言えるでしょう。
便利な機能が満載の「セクレト」ですが、その分存在感も大きいため、『モンハンワイルズ』経験者には改めて語るまでもない要素かもしれません。しかし、「セクレト」抜きに本作の新要素を語るのも憚られますし、おさらいや未経験者への紹介も兼ねて、まずは「セクレト」を取り上げてみました。次項からは、地味でも嬉しい新要素に迫ります。
■シナリオ上での移動中、「スリンガー」を使ってお得に楽しもう

石ころや特殊な弾などを射出し、ハンティングの助けとなる「スリンガー」。常に身に着けている標準装備のひとつで、その存在自体は『モンスターハンター:ワールド』にもありました。
「スリンガー」の役目は、弾を射出してモンスターに影響を与えたり、環境にアクセスしてトラップを発動させたりといったものが主ですが、アイテム集めにも便利な存在です。
採取できる植物や虫に向かって撃てば、距離が離れていても回収できます。移動時間を短縮できるので便利ですし、手が届かない高所の採取も可能なので、アイテム収集に「スリンガー」を使ってなかった人もぜひお試しください。

ちなみに本作は、メインシナリオの展開で移動が挟まる場面も少なくありません。NPCとの会話が臨場感をかき立ててくれますが、この時にアイテムの採取もできます(※非ムービー時)。ただし、シナリオの進行中なので、あまり離れるわけにはいきません。
そんな時に役立つのが、この「スリンガー」です。ちょっと離れた場所にある採取アイテムも、NPCの会話を聞きつつ「スリンガー」で回収。シナリオを進めつつアイテムも手に入るので、ちょっとしたお得感があります。

また、先ほど触れた「セクレト」のオート移動中も、「スリンガー」によるアイテム収集が可能です。移動は「セクレト」に任せて、ハンターは「スリンガー」でアイテムを集める……この組み合わせが楽しめるのも、『モンハンワイルズ』ならではです。