11月はもう中旬。今年も早いもので、2023年は残り1ヶ月半となりました。
先日から韓国で開催されていた国際ゲーム展示会「G-STAR 2023」では、話題作『Dark and Darker』のスマートフォン版となる『Dark and Darker Mobile』が正式に発表され、ゲーマーたちの話題を集めていました。
このイベントでは、ほかにも注目すべき新作タイトルが、数多く発表されている印象を受けます。昨今では『勝利の女神:NIKKE』や『Lies of P(ライズ オブ ピー)』、インディーズタイトルならば『デイヴ・ザ・ダイバー』など、韓国のゲームタイトルも日本国内で着実に人気を集めてきていますね。
さて、ここで話は逸れますが、先日サービス終了が決定した『ワールドフリッパー』は、中国市場での人気が高いため、中国におけるサービス継続が決定しています。
このように国ごとのニーズに合わせたサービスの運営、および展開方法は今後ともその傾向を強めていきそうな予感がします。「G-STAR 2023」で新タイトルとして発表したものの、プレイヤー層の熱量を考えると、実は日本以外の国のみで展開する......みたいなタイトルも中にはあるかもしれません。
それでは、早速今週も日本未上陸のホットなタイトルを3選ご紹介していきましょう。
※システム上の関係で簡体字で表記すべき部分もすべて繁体字に置換しています
◆ 『歸龍潮』

事前登録者数200万人越えの『歸龍潮』では、近代的でサイバーパンク風味なクーロン城(九龍城)を舞台にした横スクロール3Dアクションアドベンチャーです。今年はすでにいくつかのベータテストが実施済みで、ここ直近では特に大きな動きがありませんでした。
それでもbilibiliの予約数ランキングでは上位の方に君臨しており、順位だけならば『アークナイツ:エンドフィールド』の次に迫るほどの注目作となっています。

本作の世界は9つの地区で構成された「九龍城」にて物語が展開されていきます。東洋の伝統的な街並みと、現代の空気が見事に融合を果たした独特の世界観であり、レトロながらに新しい、奇妙で心惹かれる街並みを探索できるようです。
『歸龍潮』こだわりのポイントは、中国の地理的な文化や風情を緻密に再現しているという点でしょう。例えば、広東語・四川語・北京語など、中国各地方で見られる多様な方言の吹き替えだったりと、自国のカルチャーをゲームの世界観として慎重に落とし込んでいます。




公開中のPVでは下水道の中や幻想的な異世界、さらには作中の街並みを疾走したりしています。
“九龍城”をモチーフにした世界観とはいえ、決して古臭さは感じさせません。楽曲と合間ってかなりスタイリッシュなアクションゲームにも仕上がっているようで、「横スクロールアクション」が好きなプレイヤーには気になるタイトルかも知れません。
公式のゲーム紹介文によれば、2人~4人までのマルチプレイにも対応しているとのことで、中々に楽しめそうです。実は筆者も密かに注目しているタイトルなので、今後ゲームをプレイする機会があればぜひプレイレポとしてお届けするつもりです。
◆ 『CRYSTAL OF ATLAN(晶核)』

『CRYSTAL OF ATLAN(晶核)』は、2023年7月14日から既に本国でサービスを開始しているアクションMMORPGです。
ゲームを手がけるのは『MARVEL SNAP(マーベル・スナップ)』『フィギュアストーリー』などで知られるNuverse。同社は今年の9月19日に日本国内で『ドラゴンエア:サイレントゴッズ』をリリースしています。

現在はiOS/Android/PCのマルチプラットフォームで登場しており、韓国や欧米圏などのグローバルな展開が、公式サイトの対応言語からも確認されています。
Nuverseは日本において認知度の高いタイトルを多数配信している実績があることから、プレイヤーのニーズこそ合致すれば本作の日本上陸も夢ではないかもしれません。



アニメ調の3Dモデルと高いアクション性が特徴的で、「魔法」と「機械」の文明が独自に融合を果たした浮遊世界での冒険を楽しめます。飛空艇を操縦したり、ダンジョンのマルチプレイで大型のボス敵と戦ったりと、“ファンタジー世界”を題材にしたオンラインゲームらしい作りのタイトルです。
本国では今月、『CRYSTAL OF ATLAN(晶核)』初となるオフライン大会が開催され、一部の熱狂的なファンたちは盛り上がりを見せていました。
◆ 『MIST SEQUENCE(霧境序列)』

『MIST SEQUENCE(霧境序列)』は、以前インサイドでも取り上げました。
突然発生した“謎の霧”が大陸を呑み込み、各地で凶暴なモンスターが出現しているという触れ込みでおくる、ダークファンタジーな世界観のリアルタイムストラテジーとなっています。
そんな本作ですが、今月の11月22日からベータテストが開催されます。
実質的にサービス開始とも言える公開テストのようなもので、本国のApp Storeにも登場済みです。直近においては注目株のゲームタイトルと言えるでしょう。



『MIST SEQUENCE(霧境序列)』は既に日本語ボイスが収録済みであり、公開中のPVもわざわざ日本語版と本国版の2バージョンで分かれています。
しかも、今月11月8日に公開された新PVにて採用されているテーマソング「HAZEBREAK」を歌うのは、Tom-H@ck氏を中心とした日本の人気音楽ユニット「MYTH & ROID(ミス アンド ロイド)」。直近ではTVアニメ「アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】」のOPテーマ、少し遡ると「メイドインアビス 烈日の黄金郷」のEDテーマなど、人気アニメ作品を多数手掛けているユニットです。
いつ日本上陸しても話題にできそうなプロモーション展開が目立つようで、来年辺りにはしれっと配信が決まっていてもおかしくないほど日本贔屓な感じがしますね。
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