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「機動戦士ガンダム:銀灰の幻影」MRバトルは究極のブンドドだった!MS好きは絶対やるべし!

ガンダムの世界に新たな時代がやってきた!? 10月4日に発売されたVR/MRゲーム『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』が、いろんな意味で話題となっています。

ゲーム プレイレポート
ガチにMSバトルを体感できるのが、「MRバトル」ナノだ!
  • ガチにMSバトルを体感できるのが、「MRバトル」ナノだ!
  • Meta Questのコントローラーの中指のグリップボタンを握り込むことで、ガンダムを手に持つことができます。
  • ガンダムといえば「RX-78」。異論は認めません。
  • 敵を倒すとゲージがあがり、被弾すると下がります。
  • 敵にボールが現れた瞬間に正直気分が萎えますが、そこを乗り越えれば楽しくなりますw
  • ズサが登場するのは2ステージ目からですが、ミサイルが良い感じに板野サーカスしています。
  • アナログスティックを親指で押すだけで、ビーサーベルを抜いて斬りかかります。
  • 袈裟(けさ)斬りで、斜めに斬り倒す感じはまさにアニメ版ガンダム!カッコイイ!
ガチにMSバトルを体感できるのが、「MRバトル」だ!

Meta Quest 3 & Quest 3S用のVR/MRゲーム『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』が10月4日に発売されましたが、いろんな意味で話題となっています。

本篇のVRインタラクティブムービーはゲームというよりも1本のアニメーション作品と言えるクオリティとボリュームですが、おまけ(?)の「MRバトル」もなかなか楽しいと評判です。

◆MRバトルは究極の「ブンドド」

MRバトルはCGで描かれた「アクションフィギュア」を自分の手で持って、迫り来る敵のモビルスーツと撃ち合ったり切りつけ合って遊びます。「なんじゃ、そりゃ?」と思う人もいるでしょう。僕も発表を観たときはそう思いました。やってみると、これがめっちゃ楽しいし、MS戦の非常に格好良く再現しているのです。

Meta Questのコントローラーの中指のグリップボタンを握り込むことで、ガンダムを手に持つことができます。

飛行機や戦車、そしてロボットなどの模型好き、オモチャ好きの間には「ブンドド」という言葉があります。子供の頃に大好きなオモチャを手に「ブーン、ドドドッ」と効果音を自分で付けながら実際に飛んだり走っている姿を思い浮かべたあの日。大人になっても同じようにオモチャを手に持ってアニメのシーンを再現してみたりすることを「ブンドド」と言うのです。

そんなブンドド遊びを最新のMR(Mixed reality)で楽しめるのが「MRバトル」。そう言われて「なるほど」と思ったのですが、これがけっこう凄かった!

MRバトルが始まると、自分の部屋の壁に宇宙空間が現れ、そこから敵のMSが侵攻してきます。最初に使うアクションフィギュアは「RX-78-2 ガンダム」。そう、初代「機動戦士ガンダム」でアムロ・レイが乗っていた「連邦の白い悪魔」です。

ガンダムといえば「RX-78」。異論は認めません。

手にとったガンダムを敵MSに向けると自動的にビームライフルが連射され、命中すると敵MSは爆発します。「簡単すぎじゃん、子供だましかよ?!」はいはい、僕も最初はそう思いました。

敵を倒すとゲージがあがり、被弾すると下がります。

最初に攻めてくるのはジオン軍のMSザク。次に簡易MSのボールも攻めてきます。「なんで、連邦のボールが敵側なんだよ!」と思いますが、MRバトルにおいては「機動戦士ガンダム」という作品世界のルールは一切無視されます。ここは、ブンドド遊びをする幼児の頭の中なのです。

敵にボールが現れた瞬間に正直気分が萎えますが、そこを乗り越えれば楽しくなりますw

ボールはビームライフル一発で落ちますが、ザクは何発も当てないと爆発しない。ガンダムのビームライフルはザクも戦艦さえも一撃で撃ち抜くスーパー兵器なのですが、ここでもガンダムの設定は完全無視です。

このあとさらにジェガン(逆襲のシャア)とズサ(ガンダムZZ)の順に攻めてきて、設定的にはさらにメチャクチャなのですが、装甲の厚さがボール>ザク>ジェガン>ズサとなっていてゲームとしては非常に判りやすいです。

ズサが登場するのは2ステージ目からですが、ミサイルが良い感じに板野サーカスしています。

敵MSの武器も、ザクはマシンガン、ジェガンはビームスプレーガン(ビーム散弾)、ズサは誘導ミサイルと、それぞれ弾数、速度、威力が異なるので、対策が異なるのも面白い。ただし、凄い数が次から次へと攻めてくるので、メチャクチャ忙しいです。

でも、敵機と弾が嵐のように飛び交う中をくぐり抜けて、「ぬぉぉぉぉぉ!」と戦う感覚はアニメの戦闘シーンを直に体験している感じがビンビンきます。たぶん、過去の数あるガンダムゲームの中でも「アニメの再現性」という点では、このMRバトルがダントツに優れていると思います。

◆ビームサーベルとハイパーバズーカを使いこなせ!

ガンダムの武器はビームライフルが基本ですが、親指のアナログスティックを使ってビームサーベルで切り倒すことができます。こっちはアニメと同じように一撃必殺武器なのですが、代わりにチャージ時間があって一度使うと10秒ぐらい使えない。しかも、一カ所に溜まっている複数の敵を一撃で全部倒せちゃう謎設定。でも、楽しいし便利です。

 アナログスティックを親指で押すだけで、ビーサーベルを抜いて斬りかかります。
袈裟(けさ)斬りで、斜めに斬り倒す感じはまさにアニメ版ガンダム!カッコイイ!

Aボタンで武器を切り替えて、より破壊力のあるハイパーバズーカも使えます。ジェガンもズサもこれなら一撃。その代わりビームライフルみたいな連射はできないし、弾が遅いので至近距離で使わないと当たりません。

ジェガンは数が多く、速度も速いのであっという間に距離を詰められます。ハイパーバズーカとビームサーベルを使い分けろ!

敵MSを倒すとエネルギーチューブを落とすことがあり、それを拾い集めて100%になるとツインバズーカの乱れ打ちで多数の敵を一挙に殲滅できます。イデオンとかマクロスのミサイル連射みたいな感じで、これも設定無視ですが、格好良くて気持ちいい!(映画「めぐりあい宇宙」のア・バオア・クー宙域の決戦でガンダムが両手にバズーカを持っているシーンがありますが、一発ずつしか撃ちません)

エネルギーゲージが溜まったら、ツインバズーカでミサイル乱れ打ち!気分はイデオンかマクロスw

僕は操作が複雑なアクションゲームはめっちゃ苦手なんですが、この4種類の武器をあっという間に使い分けられるようになって楽しい、楽しい! VR/MRヘッドセットのゲームは、指先が不器用で従来のアクションゲームが苦手な人でも楽しみやすい部分があるので、みんな試して見て欲しいです。

◆セカンドステージで、逆襲のシャア?

2ステージ目になると、手持ちのアクションフィギュアが、映画「逆襲のシャア」でアムロの愛機となったνガンダム(ニューガンダム)に代わり、フィン・ファンネルも格好良くて、めっちゃ気分が上がります。

νガンダム(ニューガンダム)、キタ━(・∀・)━!!!!

そして、セカンドステージのクライマックスには、サザビーが現れます。「逆襲のシャア」で、シャア・アズナブルことクワトロ・バジーナこと本名キャスバル・レム・ダイクンが乗っていた赤いモビルスーツです。

サザビーもカッコイイ!配色が真っ赤でないのが、また良いのです。

シャアが乗っているかは判りませんが、ニュータイプならではの遠隔攻撃兵器「ファンネル」を展開して多方向から攻めてくるはアニメと同じです。

ガンダムと言えばニュータイプ。ニュータイプと言えばファンネル攻撃!

さらに、近接武器のビーム・トマホークを使って、思わぬ方向から超高速で迫ってきます。危ないっ!避けろぉぉぉ! 最初のうちは避けきれずにダメージをだいぶ食らいました。

この超高速で突撃してくる感じは、まさに「赤い彗星」。

それでも、なんとかダメージを叩き込んで、あと一息!というところでサザビーは逃げてしまいます。近くを飛んでいる地球模様のハロが「ヨワムシ、ヨワムシ」となじります。この機動戦士ガンダム:銀灰の幻影の世界では、本篇でもハロがコックピットにずっと一緒にいて、戦闘のアドバイスをしたりして、全然ペットロボットじゃない。どっちかというとスターウォーズのR2-D2みたいな存在になっています。

◆「宇宙世紀」を無視しまくりだけど、それでいいのだ!

本篇のVRインタラクティブムービーも含めてこの作品はガンダムシリーズの中でも一番基礎となる「宇宙世紀」を舞台にしているのですが、宇宙世紀のいろんな設定やこだわりを都合良く変えてしまっている感じがします。

筆者のように、アムロ・レイと同じ15歳で「機動戦士ガンダム」と出会い、この作品と富野監督から人生で大切なことを沢山学び(マジで)、業界の片隅で物書きの仕事をするようになった人間にとってはちょっと許しがたい思いもあるのですが、一方で、このMRバトルのアニメの戦闘シーンの再現度は「本物だな」とも感じましたし最高だと思います。

人によって「ガンダム」の意味や定義はそれぞれ異なるし、世代によって想いの拠り所も変わります。このゲームを作った人にとっての「ガンダム」の正解はこれなんでしょうね。とにかく、MS戦の再現度は凄いです。あと、本編ムービーもいろいろ文句もあるけど、やっぱり凄いです。

ガンダムが好きなら一度は体験しておくべきだと思います。


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《根岸智幸》

編集者、ライター、ソフトウェアエンジニア、メディアビジネス企画開発 根岸智幸

ITと出版とオタクの何でも屋。グルメや女性誌や芸能やBLマンガもやりました。キャンギャルやコンパニオンの写真も撮ったりします。
・インターネットアスキー編集長(1997-1999)
・アスキーPC Explorer編集長(2002-2004)
・東京グルメ/ライブドアグルメ企画開発運営(2000-2008)
・本が好き!企画開発運営(2008-2013)
・BWインディーズ企画運営(2015-2017)
・Webメディア運営&グロース(2017-)
著書
・Twitter使いこなし術(2010)
・facebook使いこなし術(2011)
・ほんの1秒もムダなく片づく情報整理術の教科書(2015)
など

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