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『ドラクエVII R』は「ガンガンいこうぜ」だけでイケるのか? オート戦闘のみで35時間走ってみた─令和のコマンド選択型RPGの「遊びやすさ」と向き合ったプレイレポ

この令和の時代に、『ドラクエVII R』はどんなコマンド選択バトルを提案するのか。普段RPGを遊ばないユーザーでも楽しめるのか。その本質に迫るべく、オート戦闘だけで35時間遊んでみました。

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『ドラクエVII R』は「ガンガンいこうぜ」だけでイケるのか? オート戦闘のみで35時間走ってみた─令和のコマンド選択型RPGの「遊びやすさ」と向き合ったプレイレポ
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■パーティ半壊!? 敵の強さも侮りがたし

ネタバレを防ぐために物語的な説明は省略しますが、次に訪れた土地で、新たな仲間「アイラ」が加わりました。

この時、主人公のレベルは24、マリベルは23、ガボは22でした。そしてアイラのレベルは、ガボと同じく22。ガボの時とは違い、加入時点のレベル差がかなり縮まっています。序盤のレベル上げの効果は、ある程度薄れてきた模様です。

そしてこのタイミングで、『ドラクエVII R』の新要素となる、2つの職業に就くことができるようになりました。2つの職業の呪文と特技を使えるため、対応能力がさらに上がります。今回のプレイはオート戦闘のみなので、そのありがたみをより実感するばかりです。

実際のプレイ感(といっても、戦闘中は見ているだけですが)としても、呪文や特技の選択肢が増えたことで、対応力が上がったような印象を覚えます。その分、魔物も手ごわくなっているので、決して油断はできませんが。

そんな気持ちで臨んだボス「グラコス」との戦いは、かなり熾烈を極めるものになりました。全体攻撃の頻度も多く、またダメージも重いため、パーティメンバーが倒れる寸前まで追い込まれてしまいます。

この戦闘で最も厳しい局面では、パーティ全員の残りHPが多くても57、主人公はわずか20まで削られました。しかし、兼職のおかげで回復手段が多くなり、時には初級回復の「ホイミ」すら駆使し、粘り強く戦闘を継続。この助け合いが幸いし、かろうじて誰も倒れずにグラコスの討伐に成功します。

■パーティメンバーが倒れた!「ガンガンいこうぜ」で本当にいけるのか

主人公たちのレベルはいよいよ30台に突入し、この辺りで「メルビン」が仲間に加わりますが、戦闘の厳しさもひしひしと感じつつあります。

ちなみに本作は、戦闘があまりないストーリー進行もそれなりにあるため、進行に応じて変化する住民の話をこまめに聞いているだけでも結構時間が溶けていきます。

タイパ重視の人には向きませんが、変化する台詞の中には意外な事実を明かしてくれるものや、ユーモアに満ちた一言も多く、『ドラクエ』らしい魅力は本作でも健在。話を聞く歩みも、ついつい止まりません。

こうした会話もヒントになり、かつてグラコスがいた場所へ行くと、そこには子孫と思われる「グラコス5世」の姿が。これも会話で聞き出した情報ですが、人間嫌いのようなので、ここでも戦闘に突入しました。

グラコスも手ごわい相手でしたが、グラコス5世は更に拍車がかかっています。呪文による全体攻撃や、武器を振り回す広範囲攻撃などで、パーティのHPがどんどんと削られていきます。

グラコス戦ではゲストもおり、そのサポートも有力でしたが、今回はパーティの4人のみ。減っていくHPに回復が追いつかず、ここで初めてパーティメンバーが力尽きました。しかも、マリベルとガボが同時に沈みます。

残ったのは主人公とアイラのみ。もちろん、倒れたふたりを蘇生すれば戦線に復帰できるものの、「ガンガンいこうぜ」一択で進めている今、こちら側ができることは何もありません。劣勢を目の前にしながらも、ひたすら祈るばかりです。

グラコス5世の猛攻が、残ったふたりに容赦なく襲いかかります。しかもアイラは猛毒状態で、状況はかなり差し迫っていました。

幸い、この時主人公が就いていた職業のひとつが「パラディン」だったため、育成途中ながらベホイミが使えました。また、バーストを発動させるとガード率が上がるため、防御面には期待が持てます。

グラコス5世の攻撃でHPを削られるアイラを、主人公のベホイミが癒し、なんとか戦線を維持します。アイラは攻撃職に就いているため、「さみだれ斬り」などでダメージを重ねていきます。

かなりの窮地に追い込まれたものの、偶然も手伝ってきれいに役割を分担でき、最後の一線で粘り続ける「ガンガンいこうぜ」。たまたま作戦と噛み合っただけかもしれませんが、ここでもプレイヤーは何もしていないのに、AIはピンチにも動じず(当たり前ですが)グラコス5世との戦いを繰り広げます。

敵の全体攻撃はやはり脅威ですが、食らう人数が2人に減ったことで回復が間に合うようになったのは嬉しい誤算でした。そんな幸と不幸が交錯したグラコス5世戦は、ふたりのHPが半分を切り、アイラの残りMPは28まで追い込まれた時に、ようやく相手が倒れて決着。今回のプレイで最もピンチだったものの、「ガンガンいこうぜ」はここでも結果を出してくれました。

■「ガンガンいこうぜ」一択で感じた、『ドラクエVII R』が提案する「今時のRPG」

『ドラクエVII R』をオート戦闘だけで進めてたら、果たしてどうなるのか。ゲームバランスやAIの使い勝手を確かめた今回のプレイは、開始当初に設定した「ガンガンいこうぜ」だけで、35時間ものプレイを走り切ることができました。

最終的な進行状況は、原作に沿って説明するなら「レブレサック」の村に到着した辺りです。レベルは34~35まで上がり、マスターした上級職もあります。グラコス5世との戦い以降、雑魚戦でも誰かが倒れることはありましたが、イベント戦を除く全ての戦いを、「ガンガンいこうぜ」だけで勝ち続けています。

ただし、これは誰が何度やっても同じ結果になる、とは言えません。正直、運の良かった局面もありましたし、特に序盤はレベル上げの恩恵も大きかったと思います。また、ラッキーパネルで装備を良くしたのも、勝敗に影響していることでしょう。

特にダーマの神殿以降は、職業を自由に設定できるため、組み合わせによってはオート戦闘だけでは乗り越えられない場面が出てくる可能性も否定できません。加えて、あくまでこの時点の結果なので、製品版の全てを「ガンガンいこうぜ」だけでクリアできるかどうかまでは不明です。

そうした前提を踏まえた上で、オート戦闘の感想を語るなら、まず「予想以上に楽だった」というのが最初に浮かぶ印象です。

今回細かく記した通り、体験版以降からレブレサックの村まで、すべて「ガンガンいこうぜ」で進んだため、戦闘中にコマンドを入力する手間はほぼ皆無。プレイヤーの仕事は、最初に戦闘を開始し、勝利した後にメッセージを進めるだけでした。

勝てない敵が現れたら、「ガンガンいこうぜ」一択ではなく、回復役に「いのちだいじに」を設定しようと考えていたものの、結果的に「ガンガンいこうぜ」でレブレサックまで駆け抜けられたのも驚きです。

攻撃重視で「やられる前にやる」というスタンスがハマったのもありますが、「はじゃのつるぎ」の下りでも軽く触れたように、AIの判断がなかなか的確だったように思います。人間が考える最適解には及ばないかもしれませんが、あと少しで倒せそうという時はマリベルも呪文を使わず「こうげき」でとどめを刺すなど、技ありな好判断を下す場面もありました。

「ガンガンいこうぜ」でこれだけ楽ができるなら、コマンド選択型RPGが苦手な人でも、本作を楽しめる可能性は十分あるでしょう。

作戦はキャラクターごとに設定できるため、アタッカーはAIに任せて、プレイヤーは回復役だけ直接操作する、といったスタイルも面白そうです。コマンド選択型RPGが好きな人なら、AIに頼らずにすべて自分で判断するも良しですし、雑魚戦はAIに任せてボスだけ全力で取り組むという手もあります。

また、今回は「バッチリ冒険」でプレイしましたが、もっと楽な難易度もあれば、敵を強くすることも可能です。さらに、項目ごとの個別設定も可能なので、RPG上級者から初プレイの人まで、幅広いプレイヤーが楽しめることでしょう。

令和8年に出るコマンド選択型RPGとして『ドラクエVII R』が示したのは、遊ぶ環境をプレイヤーに委ねる度量と、十分頼りになるAIを搭載するという道でした。最終的な面白さは、相性に寄る部分も大きいため、実際にプレイした人の感想がどちらに転がるかは未知数ですが、「まず遊んでもらう」という間口の広さを意識したであろう作りは、見事と言うほかない出来映えです。

「ガンガンいこうぜ」×「バッチリ冒険」の組み合わせで、文字通り“ガンガン遊べた”『ドラクエVII R』。RPGファンにはもちろんお勧めできますし、コマンド選択型RPGを未体験の人にとって、新たな扉になり得る作品だと強く感じました。

ニンテンドースイッチ/スイッチ2/PlayStation 5/Xbox Series X|S/Steam/Microsoft Store on Windows向けRPG『ドラゴンクエストVII Reimagined』は、2026年2月5日発売予定(※Steam版のみ2026年2月6日)。

価格は、通常版(パッケージ版/ダウンロード版)が8,778円(税込)、デジタルデラックス版が10,978円(税込)、豪華版が15,800円(税込)、超豪華版が29,800円(税込)です。

(C)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX このページで利用している株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する画像の転載・配布は禁止いたします。


ドラゴンクエストVII Reimagined -PS5
¥7,117
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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