昨今のIBMにまつわるトピックで、大きな注目を集めたものに「ワトソン」があります。自然文を解析して回答を示す質疑応答システムで、2011年にアメリカのクイズ番組に「出演」し、人間のクイズ王を打ち負かしました。この時に使用されたのが、10台のラックに搭載されたPower Systems 750サーバで、合計で2880個のPOWER7プロセッサが使用されました。宇田氏は「これがPOWER8世代になると、日常的なサービスで使用できるようになります」と語ります。
会場ロビーではPOWER8搭載サーバのIBM Power System S814や、POWER8のチップセット、300mmウェハーが展示されていました。またPower System上で動作するOSである、LinuxディストリビューションのRed Hat Enterprise Linuxや、デプロイツールのUbuntu Juju、SoftLayerなどのデモも披露されました。このほかモバイルアプリケーションの開発プラットフォーム「IBM Worklight」も紹介。HTML5やJavaScriptを使用して、複数OSに対応したアプリを一元的に開発でき、WorkLightサーバの活用で統一されたAPIを使用できるなど、生産性の高さをアピールしていました。
《小野憲史》