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「VTuber最協決定戦」のカスタムマッチは何故連日連夜盛り上がるのか?その現状を分析してみる【バーチャルタレント名鑑】

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配信者 VTuber
「VTuber最協決定戦」のカスタムマッチは何故連日連夜盛り上がるのか?その現状を分析してみる【バーチャルタレント名鑑】
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『Apex Legends』とVTuberとの距離感 どのような変化があったのか?

ここまでは『Apex Legends』のゲームに関する大きな変化についてまとめてきましたが、ここからはそれをプレイするVTuber~バーチャルタレントの視点から、『Apex Legends』との距離感・関係性について書いていきます。

「VTuber最協決定戦 ver.APEX LEGENDS」が始めて開催されたのが2020年8月2日。2020年8月29日には「Crazy Raccoon Cup Apex Legends」が開催され、2つの大会はその後に大きな影響を与えていきました。

人気タイトルに人気ストリーマーが集まるという構造のため、2020年夏から1年ほどは多くのVTuberが配信するようになっています。大小さまざまなカジュアル大会が開催されており、現在でも同様の企画大会が継続的に開催されている状態です。

コロナ禍のなかでゲーム配信に励んでいたVTuberらにとって、『Apex Legends』をプレイするかどうかは人気を獲得できるかという点において一つの分かれ目になったといっても過言ではないでしょう。

特に「ぶいすぽっ!」「にじさんじ」に所属するメンバーらは、ほとんど毎日のように『Apex Legends』をプレイしていた時期があったほどです。

ですが、2022年に入ってから大会の数が減ったわけではないものの、配信でプレイするVTuberが徐々に減っていくようになります。

VTuber側に立ってみましょう。多種多彩にあるゲームのなかから、数年に渡って1つのゲームをプレイしつづければ、一般の視聴者からはいわゆる「専門VTuber」として認識されやすくなりまう。

しかも『Apex Legends』のみをプレイしてゲームファンはついたとしても、その他の活動でついてきてくれるとは限りません。事実、他ゲームをプレイしたり歌活動などに注力していると、心無いファンから「そんなことをするなら『Apex Legends』をやってくれ」とメッセージが届いたという声も少なくないほどです。

加えて、自分自身の興味・関心がその他のゲームやFPSゲームへと移っていくのも当然のこと。『VALORANT』『オーバーウォッチ2』などの注目作がリリースされ、日本チームが世界大会で活躍して大きな盛り上がりを見せるのと同じくして、多くのVTuberがさまざまなゲームタイトルをプレイするようになっていきました。

このような思惑や活動方針などの影響もあり、『Apex Legends』はVTuberのゲーム配信から存在感が薄くなっていったように見えます。

そんな折に開催されることになった「VTuber最協決定戦 ver.APEX LEGENDS Season5」
「ド定番ゲームとしてプレイ人口がある」「多くの視聴者にとって見慣れていて安心感ある」「多くのひとを魅了したゲーム性」といった部分に加えて、先に述べたような大幅なアップデートもあり、同ゲームから長期間離れてしまっていた出場者・リスナーにとっては、「見慣れているけど何かちがう!」とかなり新鮮に見えるかもしれません。


《草野虹》

福島・いわき・ロック&インターネット育ち 草野虹

福島、いわき、ロックとインターネットの育ち。 RealSound、KAI-YOU.net、Rolling Stone Japan、TOKION、SPICE、indiegrabなどでライター/インタビュアーとして参加。 音楽・アニメ・VTuberやバーチャルタレントと様々なシーンを股に掛けて活動を続けている。 音楽プレイリストメディアPlutoではプレイリストセレクター(プレイリスト制作)・ポッドキャストの語り手として番組を担当している。

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