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DeNAの新作RPG『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』は2022年12月15日~12月28日の期間、クローズドβテスト(CBT)を実施しました。今回、編集部もプレイする機会をいただきましたので、そのインプレッションをお届けします。
『takt op.(タクトオーパス)』は、“クラシック音楽”をテーマにしたメディアミックス作品で、2021年にはTVアニメ「takt op.Destiny」が放映されました。原作は、サクラ大戦シリーズを手掛けた広井王子氏ということもあり、ゲーマーのみなさんも注目したのではないでしょうか。
2023年春リリース予定の本作は、アニメの世界から20年後となる西暦2067年が舞台。アニメ同様に、突如降ってきた隕石「黒夜隕鉄」から生み出される怪物「D2」と、音楽を力とする人型兵器「ムジカート」の戦いを描きます。
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プレイヤーは主人公である「コンダクター」として、音楽を力とする少女「ムジカート」を指揮して戦います。なお、世界設定はアニメと同じですが、登場するキャラクターたちは異なるため、アニメを視聴していなくても、ゲームだけでストーリーは楽しめます。
CBTを通して感じたのは、スマホ向けゲームとは思えないほど“作り込み”と“やり応え”。とりあえず序盤はやることが尽きないほどのコンテンツがあり、逆に多すぎて把握するのが難しいかもしれません。それでは、テストプレイで感じた特徴を順番に紹介していきます。
躍動感あふれる「美麗なグラフィック」
戦略性の高い「コマンドバトル」
キャラクターの「育成」と「絆」
「謎解き」などの充実したコンテンツ
◆躍動感あふれる「美麗なグラフィック」
まずゲームを開始して、最初に目に入るのはゲーム全体を彩る「美麗なグラフィック」とキャラクターたちのデザインです。ストーリーの会話パートや戦闘シーン、キャラクター育成画面など、全体的に美しい印象を受けます。
また、キャラクターデザインを手掛けるLAM氏のビビッドで魅力的なイラストがゲームへのモチベーションを高めます。やはりゲームを続ける上でも魅力的なキャラクターは重要な要素です。
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「運命」「木星」「きらきら星変奏曲」などクラシックの楽曲名が付いたキャラクター(ムジカート)たちは、それぞれ楽曲のイメージに合わせた性格・ビジュアルをしています。例えば「きらきら星変奏曲」は日本では童謡のイメージが強いためか、子どものような姿・性格をしており、星をモチーフにした衣装をまとっています。
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そのほかにもストーリーにはアニメーションパートもあり、ストーリーへの没入感を高めてくれます。
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グラフィックの中でも、筆者が特に推したいポイントがあります。それは育成画面で見られるムジカートたちです。アップで映し出された顔は生き生きとしており、あふれる自信が伝わってきます。作り込み?なのかはわかりませんが、非常に躍動感のある美しいイラストなので、これを見るためにわざわざ育成画面にいこうと思えるほど。
静止画ではわかりにくいので、ぜひゲームのリリース時には体感してもらいたい要素です。
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◆戦略性の高い「コマンドバトル」
次にバトルシステムを見ていきます。本作はRPGの王道ともいえるターン制のコマンドバトル。「速度」のステータスの高い順から行動し、キャラクターが持つスキルや必殺技「ミュージカルエフェクト」を使って敵の全滅を目指します。
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キャラクターごとにロール(役割)があり、バトルに合わせて「アタッカー」「シューター」「トリッカー」「ブラスター」「ディフェンダー」「ヒーラー」の中から4キャラを選んで編成します。
バトルには前列、後列といった「スキルポジション」の概念があるため、前列が得意なアタッカーだけで編成すると後列へ攻撃できなくなります。そのため、後列への攻撃が得意なシューターで補うなど、編成から戦略が求められます。
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「木星」はディフェンダーなので、前列に配置。援護スキルを使うことで、自身が身代わりとなり、後ろのメンバーへの攻撃をブロックします。
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バトル時のエフェクトは派手でカッコよく、アクションには爽快感があります。2Dならではの演出面にもこだわりを感じますね。
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また、バトル中にスキルを使っていくと「エフェクトコード」が貯まり、規定値まで貯まると必殺技「ミュージカルエフェクト」が発動できます。「ミュージカルエフェクト」は、それぞれキャラごとに攻撃特化、防御特化、回復特化など固有のものを持っているので、いざというときに使用します。発動するとキャラクターに対応した楽曲が流れるので、敵にとどめをさすときに使うと、クライマックス感があってテンションが上がります。
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CBTでは、序盤しか体験できませんでしたが、バフやデバフ、フィールド効果といった要素があるのでゲームを進めていけば、これらの重ね掛けなどがバトルに重要になってくるでしょう。
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◆キャラクターの「育成」と「絆」
RPGといえば「育成」も欠かせません。グラフィックのところで育成画面に少し触れましたが、あれは一部です。キャラクター(ムジカート)はレベルをはじめ、スコア、スキル、絆などを強化することができます。
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また、ストーリーやミッション、ガチャなどで入手できる「音源楽装」を装備すれば、キャラクターのステータスを上げることができます。
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「絆レベル」は好感度のようなもので、ストーリーで任意の選択肢を選んだり、プレゼントを贈ったり、一緒に「ティーブレイク」を過ごすことで上昇していきます。
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ティーブレイクをするには「ドリンク」が必要なので、ティーテーブルであらかじめ作成します。このドリンク作りもミニゲーム形式となっており、成功の度合いによって、できあがるドリンクのクオリティが変わります。
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ムジカートごとに、キャラクタークエストも存在。一部のクエストでは、楽譜を完成させるミニゲーム「楽譜修復」をプレイできます。これは楽曲に合わせて音符の位置を修正し、元の楽譜通りにするというもの。クラシック音楽をテーマにした本作ならではのシステムで、音楽好きだと特に楽しめるミニゲームかもしれません。
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言うまでもなく、非常に個性的なキャラクターたちばかりなので、すぐに“推し”は見つかるでしょう。育成や絆レベル上げも、強いキャラクターではなく、推しキャラにリソースを全振りするというのも楽しみ方のひとつです。
キャラクターたちの個性を知る上で個人的に好きだったのが「聞き耳」です。ストーリーの途中などでキャラクターに話しかける際に選択することができ、「聞き耳」を選ぶと、そのキャラクターがつぶやいている独り言を聞くことができます。
例えば、「きらきら星変奏曲」に聞き耳を立てると、「(コンダクターが)話しかけにきてくれないかな」と呟いており、ここで心打たれるコンダクターも多いのではないでしょうか。
ちなみに、聞き耳はテキストではなくボイスで再生されるので、こんなところまで作り込んでいるのかと驚きました。
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◆「謎解き」などの充実したコンテンツ
ストーリーを進めるにはステージを開放するアイテム「探索の証」が必要になります。これは主に「自主訓練」というステージクリア型のコンテンツで入手できます。
自主訓練ではバトルだけではなく、ステージギミックを使った謎解きが楽しめるコンテンツになっています。また、「探索の証」以外の報酬も充実しているので積極的にプレイしたいですね。
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画像はギミックの1つ。赤い球を指定の場所に置くと扉が開きます。これはチュートリアルなので簡単ですが、ステージを進むにつれ難易度が上がっていきます。
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この謎解き以外にも本作には様々なコンテンツが用意されており、ゲーム内で拠点の役割を果たす「ホール」から移動することで、コンテンツを楽しむことができます。
先ほどの「ティーブレイク」や「ドリンク作り」をプレイしたい場合は食堂に。「自主訓練」をしたければ、トレーニングルームへ行きます。
また、ホールの横にある読譜の間へ行けば、ガチャが引けます。
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個人的にガチャの演出で良かったのは、キャラを引いたときにBGMがキャラクターの楽曲に切り替わる点です。クラシックをテーマにした本作ならではの演出で、ガチャを盛り上げてくれます。
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これらの楽曲はホールの客席外側にある「ジュークボックス」で聞くことができます。レコードを獲得する必要がありますが、聞きたいクラシック音楽はここで再生しましょう。
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そのほかにも、ババ抜きのようなカードゲーム「ム―タカード」をムジカートたちと楽しめたり、1日1回使える「キャンディーボックス」があったりと、コンテンツが盛りだくさんです。
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もちろん本稿で触れた部分が全てではなく、まだ伝えきれてないところもあります。それほどまでにスマホゲームとは思えないほど、細かいところまで作り込まれており、やり応えがある本作。クラシックが好き、推しキャラを見つけたい、がっつりゲームをプレイしたいといった人にはオススメのゲームです。
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『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』は2023年春リリース予定です。
©DeNA/takt op. game partners